玄米から白米へ精米する時に出る「米ぬか」。実は色々な使い道があることをご存知でしょうか?
今回は、米ぬかの活用方法についてご紹介いたします。
そもそも米ぬかとは?
収穫された稲から固いもみ殻をとり除いたものが玄米です。
玄米は、ぬか層と呼ばれる表皮、胚芽(はいが)、胚乳(はいにゅう)から成っています。
玄米からぬか層と胚芽の部分を削りとり(精米)、胚乳だけを残したものが白米と呼ばれます。
そして削り取る際に発生する粉が『米ぬか』です。
米ぬかは栄養たっぷり
米ぬかには、米全体の90%以上もの非常に高い栄養素が含まれています。
その成分はタンパク質、食物繊維、マグネシウム、ミネラル、ビタミンなどとても豊富なため、便通を改善しお腹の調子を整える、肌荒れや花粉症の改善、血液をサラサラにするなどの効果が期待できます。
米ぬかの活用方法 1. 料理に使う
ぬか漬け
米ぬかを使った代表的な料理といえば、ぬか漬け。
江戸時代から伝わる日本古来の発酵食品であるぬか漬けは、植物性乳酸菌を多く含み、漬け込んだ野菜の栄養価もアップする効果をもつとても栄養価の高い食品です。
炒りぬか
炒りぬかとは、焦げ付かないように弱火で乾煎りし、水分を飛ばした米ぬかのことです。
火を入れることで、ぬかが発酵しにくくなり、生ぬかよりも少し長く保管することが可能になります。
炒りぬかは、ヨーグルトやグラノーラに混ぜたり、クッキーの材料として使う他にも、カレーやシチューなどに加える、ふりかけと混ぜるなど、料理やおやつに幅広く利用できます。
米ぬかの活用方法 2.掃除に使う
洗い物
米ぬかは米油の原料になるほど、多くの油脂を含んでいます。そのため食器や鍋の油汚れを落とすのに最適です。
食器洗い用のスポンジに直接米ぬかをふりかけてこするだけで簡単に汚れを落とすことができるので、洗剤で手荒れがひどい方などはぜひ試してみてください。
掃除
米ぬかをガーゼやティーパックなどに包んだ「ぬか袋」を作れば、掃除にも利用できます。
固く絞った濡れ雑巾にぬか袋を包みフローリングやテーブルなどを拭くだけで、米ぬかの油分で汚れが落ちワックス効果も得られます。
米ぬかの活用方法 3.美容に使う
大さじ3~4杯程度の米ぬかを布製の袋に入れ、口を紐で結んで作るぬか袋は「米ぬか石鹸」として利用することができます。
ぬか袋にお湯を含ませ顔や体を優しく撫でて洗うだけでお肌がしっとり潤います。
また、浴槽に入れ入浴剤のように使うのも効果的です。
米ぬかの活用方法 4.肥料として使う
米ぬかには作物の成長にとって必要な窒素・リン酸・カリの要素が含まれているため肥料として使うこともできます。
ただ米ぬかそのままを土に混ぜてしまうと、その豊富な栄養素をもとに微生物が大繁殖したり、発酵する際の熱で植物の根が弱ってしまいます。
米ぬかを肥料として使用する際には、油かすや石灰などと混ぜて発酵させた「ぼかし肥料」を作ってから土に混ぜてください。
おわりに
米ぬかの代表的な活用方法をご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか?
米ぬかは非常に豊富な栄養素を含み、料理や美容、掃除や肥料など色々な活用法がある素材です。
捨ててしまわず、毎日の生活に取り入れてみてくださいね。
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