お米マイスターのお話

「お米マイスター」という言葉、ご存知でしょうか?

“マイスター”とはドイツ語で「巨匠、名人」という意味を持つ言葉。

お米マイスターとは日本米穀商連合会(日米連)が認定する資格で、お米に関する専門職経験のある人だけが受けられる、いわばお米の博士号ともいえる資格です。

今回は、コメマルシェにお米を提供して頂く平野屋米店の3代目店主 平野光治さんに、お米マイスターについてお話をお伺いしました。

 平野さんは2004年、制度発足の初年度に5つ星マイスターという最上位資格を取得されています。

 5つ星マイスター試験では、知識を問われるペーパーテストではなく、お客様からのお米に対する苦情やトラブルへの対応力も問われる面接試験が行われるそうです。5つ星認定者は全国で449名(令和3年11月現在)という数字からも、その基準の厳しさが伺えます。

 お米マイスターは、お米に関する知識や特性を消費者に伝えていくだけではなく、それぞれのお米の特徴を生かしたブレンドを行い「ブレンド米」についての理解を深めていくという目的を持っているということを、平野さんにお話を伺い初めて知りました。

 実際に認定試験の際は、自分でブレンドしたお米で食味試験が行われ、そのブレンドの意図や美味しさを問われる試験も行われているそうです。

 まだまだ広く普及してはいないブレンド米ですが、その日の料理や気分に合わせてお米も自由に選べればお米の楽しさがより広がっていく気がしました。

平野さんがお米マイスターの資格を取得したきっかけは、講師としてお米の美味しさや楽しみ方をより多くの人に伝えていきたいと思ったことだそう。

実際に小学生を対象にお米に関する特別授業を行い、「お米はどのように作られているか」「ご飯の素晴らしさ、大切さ」などを子供達に伝えたことがあるそうです。

毎日何気なく食べているお米ですが、そのお米の産地や特性を知ってから食べるともっと美味しく味わうことが出来ると思います。

皆さまも、お米マイスターのいるお米屋さんで色々相談しながら自分好みのお米を探してみてはいかがでしょうか?

「お米のモノゴト」では、お米についての色々な事柄をお伝えしていきますのでぜひ次回もお楽しみに!

平野屋米店Instagram→ hiranoya_rice